レーンコミュニティカレッジの航空学(パイロット養成)

レーン・コミュニティ・カレッジ(Lane Community College/オレゴン州ユージーン)は、公立のコミュニティカレッジでありながらプロのパイロットを養成するフライトスクールを持つ、全米でも数少ない学校です。ここでは日本人留学生向けに、航空学プログラム(Aviation Professional Pilot)の内容・取得できる資格・費用・留学生に固有の手続きを日本語でまとめます。

なぜ Lane CC で航空学なのか

アメリカでプロパイロットを目指す場合、一般的には私立のフライトスクールか航空大学に通います。Lane CC の航空学が選ばれる理由は、公立カレッジの授業料で、準学士号(Associate Degree)とFAAのライセンスを同時に取得できる点にあります。

拠点はキャンパスに近いユージーン空港(Eugene Airport)。大規模空港と違って空域が混雑しないため、離着陸の順番待ちが少なく、実際に飛べる時間を多く確保できます。またオレゴン州は曇りの日が多く、Lane CC 公式はこれを「あらゆる天候での実地経験が積める」という利点として挙げています。

保有機材とシミュレーター

区分機材
セスナCessna 152 × 3機、Cessna 172 × 1機
パイパーPiper Warrior × 5機、Piper Arrow × 1機、Piper Seminole × 1機(双発機)
シミュレーターBATD × 2台、AATD × 2台

単発機から双発機(Seminole)まで自校で保有しているため、多発機の限定変更(Multi-Engine)まで同じ学校で進められるのが強みです。

取得できる学位と資格

Lane CC の航空学は「積み上げ式(Stackable Certificates)」で、学位を目指す過程で以下の証明書を順に取得していきます。学位を取らず証明書だけを取ることも可能です。

資格内容
Private Pilot(自家用操縦士)パイロットとしての第一歩となる資格
Instrument Rating(計器飛行証明)計器飛行方式(IFR)での飛行が可能になる
Commercial Pilot(事業用操縦士)飛行を仕事にするための資格
Associate Degree(準学士号)上記を含む2年間のカリキュラムを修了して取得

カリキュラムでは、FAA規則に基づく安全・合法な運航、VFR/IFRの各種アビオニクスと航法支援装置の使用、ADM(Aeronautical Decision Making:航空意思決定)モデルの適用、気象・機体・身体・心理面のハザード評価とGo/No-Go判断、空気力学・機体システム・航法・通信・法規・気象の相互関係までを扱います。

さらに、CFI(認定飛行教官)に必要なコース設計・レッスンプラン作成・指導法・FAA の FOI(Fundamentals of Instruction)も学べます。CFIとして飛行時間を積むルートは、日本人がアメリカで飛行経歴を作るうえで現実的な選択肢です。

関連プログラム

  • Aviation Maintenance Technician(航空整備士) — FAA認定の整備士を目指すプログラム
  • Commercial Unmanned Aircraft Systems(商用ドローン) — 無人航空機の運用を学ぶプログラム

留学生が必ず確認すべき2つのポイント

① TSA(米国運輸保安庁)の事前承認が必要です
米国市民以外が飛行訓練を受ける場合、Alien Flight Student Program(AFSP) による事前承認が法律で義務づけられています。指紋の提出と身元確認が必要で、承認までに時間がかかります。訓練開始日から逆算して早めに着手する必要があるため、当窓口でスケジュールを組んでご案内します。

② 飛行訓練費は授業料と別途かかります
Lane Community College 公式の Cost of Attendance にも「航空系プログラムには追加費用がかかります(Aviation programs have additional costs)」と明記されています。実機の飛行時間に応じた費用が発生するため、通常の本科より総額は高くなります。最新の飛行訓練費は年度ごとに変わりますので、無料見積もり依頼フォームよりお問い合わせください。

よくある質問

英語力はどのくらい必要ですか?

本科プログラムのため、TOEFL iBT 61/IELTS 6.0(全バンド5.5以上)/Duolingo 100(各セクション95以上)などの基準を満たす必要があります。加えて、管制官との無線交信を英語で行うため、リスニングとスピーキングの実力が安全に直結します。スコアが足りない場合は付属語学プログラム IESL からのスタートをおすすめします。

日本のライセンスに書き換えできますか?

FAAのライセンスを日本の技能証明に切り替えるには、日本の航空局が定める学科・実地試験等の手続きが必要です。制度は変更されることがあるため、最新の要件は国土交通省航空局の情報をご確認ください。

4年制大学へ編入できますか?

準学士号を取得後、航空系の学士課程を持つ大学への編入が可能です。Lane CCの学生はこれまでに全米・世界の90校以上へ編入しています。詳しくは4年制大学への編入についてをご覧ください。

航空学以外のプログラムはカレッジ本科、出願方法は入学(出願)方法、費用の全体像は学費(授業料)をご覧ください。

最終更新日:2026年9月18日
監修:Nomimura(株式会社LALALA Plus/レーンコミュニティカレッジ 日本語公式出願窓口)
出典:Lane Community College「Aviation Professional Pilot」「Cost of Attendance」/U.S. TSA「Alien Flight Student Program」